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鍔山英次

野川の行方(深大寺)






深大寺の湧泉と不動明王坐像

深大寺の湧泉と不動明王坐像
 深大寺は、天平5年(733)、満功(まんくう)上人によって創建されたと伝えられ、武蔵野では最も古い寺てある。
 はけの森と湧水に恵まれて、近くの青渭(あおい)神社、深大寺城とともに、湧泉とは密接な文化圏が形成ざれていた。
 水神深沙大王を祀り、もともと水とは縁の深い寺で、境域2万坪、幽玄な自然にとけこんだ諸堂宇がある。
 釈迦堂には有名な白鳳仏が安置され、さらに、奥の木立の中に、秘仏をまつる深沙大王堂がひっそりと建っている。その北裏の今もわずかに水が湧く湧泉の中に、不動明王坐像がある。
 はけ上の台地に都立神代植物公園がある。



水源の池(雪の日)

水源の池(雪の日)



釈迦堂脇湧水の池

釈迦堂脇湧水の池



深大寺の五大尊池

深大寺の五大尊池
 調布から狛江にかけては、古代、多くの渡来人たちが移り住み、武蔵野の原住民とは違う文化を創造した。
 村の長者の娘と、亀に乗ってやってきた若者が結ばれる深大寺の開基にまつわる縁起は、異文化交流を表しているといわれる。



五大尊池(惜秋)

五大尊池(惜秋)



 不動の滝は、滝に打たれて生身の不動を感得し、ひいては自ら不動に成ることを念願するため、修行する場である。
 現在は、降雨量に左右され、湧水が涸渇して修行できない年もある。
深大寺不動尊不動の滝

深大寺不動尊不動の滝



霧の朝(亀島弁財天池)

霧の朝(亀島弁財天池)



憩うカモたち(亀島弁財天池)

憩うカモたち(亀島弁財天池)



桜花浮遊(亀島弁財天池)

桜花浮遊(亀島弁財天池)



緑を縫う逆川の流れ(水生植物園)

緑を縫う逆川の流れ(水生植物園)



アザサの群生(水生植物園)

アザサの群生(水生植物園)



深大寺前の水路

深大寺前の水路
 この地の豊かな湧水を、土地の人は「水晶水」と呼んでいつくしみ、雨期にはふつふつと湧くほどだったという。
 江戸時代には、深大寺境内でつくっていたそばがおいしいとの評判がたち、いつしか「深大寺そば」と呼ばれるようになった。
 今では、湧水はほとんど涸れて井戸で代替し、名物の水車も地下水に頼っている。多くのそは屋が軒を連ねる道に浴って、ひんやりとした水が流れている。
 この水が集まって湿地帯となった扇状地の所に、都立神代植物公園の水生植物園がつくられている。



門前湧水路(川霧逆光)

門前湧水路(川霧逆光)



この写真は創林社刊「生きている野川」「湧水探訪 深大寺」より鍔山英次氏の許可を得て転載しました。



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