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鍔山英次

野川の行方(野川公園)






わき水広場

わき水広場
 はけの湧泉から野川に注ぐせせらぎは浅く、子供たちの恰好の遊ぴ場になっている。
 春まだ浅い頃から秋風のたつ頃まで、裸足になって水に入り、はしゃぎまわる子供たちの姿が見られる。


野川公園とICUのはけ

野川公園とICUのはけ
 野川公園は、もと国際基督教大学のゴルフ場であった。
 現在は都立野川公園。小金井・調布・三鷹の三市にまたがり、総面積約40ha、道路をはさんでA・B二つの地区に分かれている。
 A地区は、はけ沿いに野川が流れ、崖下には10か所近くの湧泉がある。
 深い森と湧泉、湧水の注ぐ野川、ゴルフ場の面影を残し、なだらかに広がる草地……それらがバランスを保ちながら残されている。
 この豊かな自然環境は、鳥や魚、昆虫たちの楽園でもある。



 春は生き物たちの恋の季節。
 コイとカルガモがそれぞれに語り合っている。
 後方の深いはけの森に沿って自然観察園がある。当初は公園全域が開放されていたが、はけ下の湿地帯を保護するため、一部をフェンスで囲い、自然の回復をはかってきた。
 自然観察園内は、はけの湧水をあつめた泉が点在し、木道が架けられて、東京の尾瀬ともいえる風情がある。
 奥には、ゲンジボタルの生息する環境としての「ほたるの里」があり、園内は、ポランティアの協力で、植栽や草刈りなどが行われている。
野川公園自然観察園付近

野川公園自然観察園付近



自然観察園ほたるの里

自然観察園ほたるの里
 乱舞するゲンジポタルの光跡。
 野川公園管理所二代目所長松永黎俊さんの提唱で、「川と豊かな緑に恵まれた野川公園にホタルを呼ぴ戻そう。それも成虫をもってくるのてはなく、幼虫から自然発生させたい」と、市民団体などに呼ぴかけがあり、1986年「野川ほたる村」が発足した。
 その後、専門家や公園関係者などの協力で、ホタルがよみがえりつつある。
 毎年、6月に開催されるホタル観察会には、数千人の人ぴとが訪れる。



桜橋付近の川霧

桜橋付近の川霧
 冬の朝、朝日に映える川霧は美しい。
 温かい湧水が寒気にふれて生まれるつかの間の光景だ。河川改修によるショートカットによって、野川はどこもまっすぐになってしまった。
 ここは珍しく川が自然の形でカープを描いている。ススキの群生の下は淵になっており、魚や昆虫がやすらぎを求める場所がある。
 しかし、この川霧もここ数年途絶えてしまったという。



この写真は創林社刊「生きている野川」「湧水探訪 深大寺」より鍔山英次氏の許可を得て転載しました。



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小金井タウン連絡会 E_mail:town@koganei.com